筋トレをやっていて、ベンチプレスを100kg挙げることは一つの目標だと思います。
私も筋トレを始めたての頃は、ベンチプレスを100kg挙げることに夢をみていて、ベンチプレスを100kg挙げた先にはどんな景色が見えるんだろうかと、ワクワクしていました。
でも、現実は1年間ベンチプレスをやっても、マックス80kgが限界で、そこからなかなか記録が伸びませんでした。
体重を増やせばベンチプレスの重量は上がると聞いていましたが、私のポリシーとして、その時の体重(60kg)でベンチプレスを100kg挙げたいという意思は譲れませんでした。
試行錯誤して100kg挙げられたのは、筋トレを始めて4年後です。
この記事では、筋トレ初心者の方は1年から2年で、筋トレ歴があって、ベンチプレスのMaxが80kg~95kgの人は1年以内にベンチプレスを100kg挙げられるように、私がベンチプレス100kg挙げるのにかかった4年分をまとめてお伝えしますので、最後までお付き合いください。
私は、ベンチプレス100kgを挙げるのに4年かかりましたが、ほかの人はどうでしょうか?
https://www.value-press.com/pressrelease/315719こちらの記事によりますと、男性280人を対象にベンチプレスを100kg挙げられるかの質問をしたところ、挙げらると答えた人は全体の9%でした。
また、ベンチプレスを100kg挙げられると答えた人に、100kg達成にかかった期間を聞いてみたところ、半年~1年で達成した人は40%で1年~2年で達成した人が24%だったそうです。
つまり約70%の人が2年以内にベンチプレスを100kg挙げられたことになります。
他にも、色々調べてみると、筋トレ初心者でも3ヵ月から半年でベンチプレス100キロ余裕ですと言う人がいますが、私の意見を言わせていただきますと、これは半分正解、半分間違っています。
正解は、筋トレ初心者は半年で体重のプラス20キロ挙げることは余裕です。
体重60kgの人はベンチプレス80kg、体重80kgの人はベンチプレス100kg挙げることが可能ということです。
実際に私がそうだったし私の周りもそうでした。ただ、稀に3ヵ月で体重のプラス50キロ挙げましたって人がいるんですが、遺伝子的にめちゃくちゃすごい人か、雑なフォームで挙げているので数か月後に大けがしている人です。
上記の理論に当てはめると、24歳男性の平均体重が68kgとして、ベンチプレスを始めて半年で88kg挙げることができ、さらに半年後には108kg挙げることが理論上ではできます。ただ、この1年の間には、けがや体調不良、環境の変化など思い通りにいかないことも含まれ結果的にベンチプレス100kgを挙げるのが1年を超えてしまう可能性があります。
RMとは
皆さんはRMをご存じでしょうか?
RMはレペティション・マキシマムの略で、1RMは1回挙げるのがやっとということです。
この表をご覧ください。
2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 10回 | 11回 | 12回 | |
40kg | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 |
45 | 47 | 48 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 59 |
50 | 53 | 54 | 55 | 56 | 58 | 59 | 60 | 61 | 63 | 64 | 65 |
55 | 58 | 59 | 61 | 62 | 63 | 65 | 66 | 67 | 69 | 70 | 72 |
60 | 63 | 65 | 66 | 68 | 69 | 71 | 72 | 74 | 75 | 77 | 78 |
65 | 68 | 70 | 72 | 73 | 75 | 76 | 78 | 80 | 81 | 83 | 85 |
70 | 74 | 75 | 77 | 79 | 81 | 82 | 84 | 86 | 88 | 89 | 91 |
75 | 79 | 81 | 83 | 84 | 86 | 88 | 90 | 92 | 94 | 96 | 98 |
80 | 84 | 86 | 88 | 90 | 92 | 94 | 96 | 98 | 100 | 102 | 104 |
85 | 89 | 91 | 94 | 96 | 98 | 100 | 102 | 104 | 106 | 108 | 111 |
90 | 95 | 97 | 99 | 101 | 104 | 106 | 108 | 110 | 113 | 115 | 117 |
95 | 100 | 102 | 105 | 107 | 109 | 112 | 114 | 116 | 119 | 121 | 124 |
100 | 105 | 108 | 110 | 113 | 115 | 118 | 120 | 123 | 125 | 128 | 130 |
105 | 110 | 113 | 116 | 118 | 121 | 123 | 126 | 129 | 131 | 134 | 137 |
110 | 116 | 118 | 121 | 124 | 127 | 129 | 132 | 135 | 138 | 140 | 143 |
115 | 121 | 124 | 127 | 129 | 132 | 135 | 138 | 141 | 144 | 147 | 150 |
この表を見れば、〇RM(〇回)挙げれると〇kg挙げることができるということを、一目で分かります。
この表はかなり、信ぴょう性があり、私はベンチプレスのMaxが120kgなので、100kgは8回しか上がりません。
この表を参考にして、もしベンチプレスを100kg挙げたいのであれば、まずは80kgを10回挙げることを目標にしてみて下さい。
基本フォーム
ベンチプレスを行う時の基本フォームは
ケツの穴を締めてお腹をへこまして胸を張り、肩甲骨を寄せて肩を下げるフォームです。
これはどのトレーニングでも同じなので必ず覚えましょう。
次に、脚の位置ですが、背中側に足を置くと、腰を反ってしまい腰痛の原因になってしまうので、脚のは膝が90度から95度に曲がる位置に置きましょう。また、つま先で踏ん張ってしまうのも腰を反る原因になったり、膝を痛めてしまうので、足の裏全体で踏ん張るようにしましょう。
ケツを穴を締めて胸を張り、肩甲骨をよせて肩を下げたままバーを握ります。
握り方は手首を返さずにまっすぐバーを持ちます。バーを掌底に乗せるイメージで握りましょう。
バーを乳頭の位置(大胸筋下部)まで下げ、大胸筋に触れたら、挙げます。
バーは矢印の方向にまっすぐ、真上に挙げましょう。バーを斜め上に挙げてしまうと、肩の前を痛めてしまうので、必ずバーはまっすぐ、真上に挙げます。
この時お尻は台につくかつかないかぐらいでキープします。
100kg挙げた時のメニュー
私がベンチプレス100kg挙げた時のメニューを紹介します。
・ベンチプレス
アップ
60kgを5レップ×1セット
70kgを3レップ×1セット
メニュー
80kgを8レップ~12レップ×3セット
75kgを8レップ~12レップ×3セット
インターバルは約5分
・インクラインダンベルプレス
24kgを10レップ~12レップ×3セット
インターバル約3分
・ダンベルフライ
20kgを10レップ~12レップ×3セット
インターバル約3分
大胸筋トレーニングの日は必ずベンチプレスからやっていて、今思うとトレーニング部位も偏っていました。
これでもベンチプレスを100kg挙げられましたので、皆さんのトレーニング知識の一部として頭の片隅に入れておくのもいいと思います。
体内の水分量
皆さんは1日何リットル水を飲んでいますか?
厚生労働省の「健康のために水を飲もう」推進運動によると、1日の水分排出量は、尿や排便で1.6L呼吸や汗で0.9Lの合計2.5Lとしており、また、水分摂取量は食事から1L、代謝で0.3Lの水を摂取しているとのことなので、最低でも1.2Lを飲料水で摂取することが必要です。
でも、意識しないと1.2Lの水なんてのまないし、水が筋トレのパワーにつながることもわからないですよね。
私が水の大切さに気付いたのが、クレアチンを飲んでいた時です。
クレアチンは、筋肉に水分をため込んで筋トレの時の出力を上げたりするサプリメントですが、その分便秘になったりするので、私の体には合いませんでした。
そこで、クレアチンの代わりに、水を1日2L以上飲むことを意識したら、クレアチンを飲んでいた時と変わらない出力を出すことができたし、前は重さが上がったのに今日は挙げられないという、調子の浮き沈みがなくなりました。
今では、1Lのボトルを持ち歩いて、飲みきったら水道水を入れて飲むようにしています。
水の効果はすぐ感じられるので、皆さんも1日2L以上飲んでトレーニングしてみて下さい。
肩の周りのインナーマッスルを鍛える
大胸筋のトレーニングばかり続けていると、肩が大胸筋の筋肉に引っ張られ、巻肩になる可能性があります。
巻肩になってしまうと綺麗なフォームを心がけようと、胸を張ろうとしても肩が前に出てしまい、大胸筋よりも、肩に重さがかかり、肩を痛めてしまいます。
巻肩を予防するためにはチューブを使ったトレーニングがおすすめです。
棘下筋(きょくかきん)トレーニング
棘下筋(きょくかきん)を鍛えることで、肩を後ろに引っ張てくれるのでチューブで鍛えていきます。
矢印の方向(後ろ)にチューブを50回程度引きます。
ポイントは、赤い線を軸に肩と肘を、体の横にまっすぐ伸ばし、肘から上でチューブを後ろに引きます。肩で引かないようにしましょう。
小円筋(しょうえんきん)トレーニング
小円筋(しょうえんきん)は棘下筋の真下にある筋肉で、小円筋も鍛えることで肩を背中側に引っ張ってくれるので、チューブで鍛えていきます。
チューブを矢印の方向(前)に50回程度引いていきます。
ポイントは、チューブを後ろに引くときと同じで、赤い線を軸に、肩から肘をまっすぐ伸ばし、肘から上でチューブを前に引きます。肩で引かないようにしましょう。
懸垂やロウイングのトレーニングで棘下筋や小円筋は鍛えられるのではないかと思いますが、背中のトレーニングで主に動かしているのは広背筋や脊柱起立筋などの大きな筋肉です。
チューブトレーニングのいい所は、ピンポイントで小さな筋肉を鍛えることができることです。
巻肩になって、肩を痛めてから肩周りを鍛え始めては、巻肩を治すのに少し時間がかかってしまうので、巻肩になる前からの予防として、肩周りのトレーニングを行ってみて下さい。
エブリデイベンチ
ベンチプレスを100kg挙げるのには、体重によるのと、けがをせずに筋トレを続けられるかによると述べました。
でも、やっぱりできるだけ早くベンチプレスを挙げたいと思う方が多いと思います。
そこで私がおすすめするトレーニングが、エブリデイベンチです。
エブリデイベンチはベンチプレスに慣れていない方にお勧めなトレーニング方法です。
内容としては
トレーニングのやる日は毎回ベンチプレスを種目に入れる
高強度の日~マックス90%の重さで、1~3レップを5セット
中強度の日~マックス80%の重さで、8~12レップを5セット
軽強度の日~マックス70%の重さで、10~15レップを5セット
しかし、毎日ベンチプレスを行うことで、けがのリスクやオーバーワークの危険性もあるので、前提条件として、フォームを完璧にして、どんなにきつくてもフォームを崩さないことが大切です。
また、急にエブリデイベンチを行うのではなく、徐々に体を慣らすため、ベンチプレスを週に2回、週に3回、週に4回と徐々に増やしていき、週に5回行ったところで、次の週からエブリデイベンチをやめることを選択してください。
もう少しでマックス100kg行きそうな人向けメニュー
今の段階で、ベンチプレスのマックスが90kg~95kgの人におすすめのメニューをここで紹介したいと思います。
ベンチプレスをマックス90kg~95kgまで挙げられる人のほとんどが、ここで重量の更新が停滞してしまっている状態だと思います。
そこで、80kgから重さを変えずに、5セット行うようにしてください。インターバルは疲れがとれたなと思うまで休んで大丈夫です。
インターバルを決めないのは、筋肥大が目的ではなく、筋出力を上げたいので、しっかりレップ数をこなすためにもしっかり休みます。また、筋肉に重量を覚えさせるために、重さは変えません。
80kgが8~10レップ挙がるようになったら、90kgで5セット同じように行いましょう。
90kgが8レップ挙がる頃には100kgは余裕で挙がります。
RMだと80kgを10レップ、90kgを5レップ挙げると100kgが挙がる計算になりますが、100kg挙げられる筋肉はあっても、それを使う神経が育っていないので、90kgを8回挙げるまで根気強くトレーニングを行いましょう。
結論
ベンチプレス100kg挙げることは筋トレ始めて最初の目標だと思います。
私はだいぶ粗いトレーニングメニューでベンチプレス100kgを挙げるのに4年かかりました。
その経験をもとに、今回の記事では最短で100kg挙げられるメニューを紹介しています。
筋トレ初心者の方は、基本フォームである、ケツの穴を締めてお腹をへこまし胸を張り、肩甲骨を寄せ肩を下げるフォームを完璧にして、エブリデイベンチでベンチプレスに慣れる。
もう少しで100kg挙がりそうだけど、重量が停滞している人は、重さを変えずに80kgを5セット、90kgを5セット行う。
上記のメニューを皆様のトレーニングの引き出しとして知っていてもらい、トレーニングに変化をもたらしたいときに是非、行ってみてください。
トレーニングを楽しみながらベンチプレス100kgを挙げましょう。
コメント