ベンチプレスは筋肉ビックスリー(胸、背中、脚)の中でも一番人気のトレーニングです。
初心者の方がまず目指すのがベンチプレス100キロ挙げることだと思います。
しかし、ベンチプレスで100kgを上げるにはどのようなトレーニングを行えばよいのか?
100kg挙げるのに何か月かかるんだろうか?と思うかもしれません。
youtubeなどでベンチプレス100kg挙げるために必要なことを検索すればいろいろ出てきますが、
身長が170cm以上ある方で体重も70kg以上ある方が、低身長男子にとっては少し参考にしずらい部分がありました。
検索しても低身長男子に合ったデータがない!
そこで、身長165cm、体重63kg、低身長男子代表の私が最短で100kgを上げられる方法を伝えます。

低身長のみんな、
安心してください!
ベンチプレス100kgなんて
余裕ですよ!
ベンチプレス100kgを挙げるには何日かかる?

ベンチプレスを100キロ挙げられる人は人口のたった1%と言われています。
株式会社アルファメイルが男性280人を対象に調べた調査によると、
ベンチプレス100kgを挙げる人は全体の9%でベンチプレス100kg挙げるというのは限られた人ができる能力といえます。
では、どのくらいの期間でベンチプレスを100kg挙げられるでしょうか?
改めて、株式会社アルファメイルの調査資料によると、
ベンチプレスを100kg挙げられる人の約70%が2年以内に達成したことが分かりました。

2年か~
やっぱり、時間かかるよね~

この調査だけでは
少し情報が足りない
部分があります。
筋トレを半年続けて体重のプラス20kgを挙げよう!

2年は長すぎると思って落ち込むのは早いです!
筋トレ初心者には初心者ボーナスの期間があって、その期間は体の成長スピードが格段に上がる期間と言われています。
初心者ボーナスの期間は約1年!
なぜ、初心者ボーナスが存在するのかというと、人間の体には慣れが存在するからです。
筋トレなんて、筋トレの時しか行わない動作ばっかりです。
ベンチプレスのような、寝ながら物を押し上げることなんて、私生活では行いません。
全くやったことない動作をやるってんだから、あなたの体は本来の力をうまく使えず、
動きを覚えるのに精一杯になってしまいます。
しかし、思い出してみて下さい、
自転車に乗れるようになったのも、逆上がりができるようになったのも、半年以上かかっていないことを。
筋トレも同じです、初めてベンチプレスをやるときにマックス重量を測ると思います。
おそらく40kgを1回あげれて、2レップ目でねばるけどつぶれたひとがほとんどでしょう。
でもそれが、筋トレを始めて2週間を超えたあたりから40kgが5レップ挙がります。
周りの雑音が消え、筋トレしか考えられない、初心者ボーナスの始まりです。
初心者ボーナスが始まれば、3ヵ月で自分の体重分の重さを挙げられるようになります。
自分の体重と同じ重さが挙げられるようになると、ベンチプレスのメニューを組みやすくなるので
次の目標は、筋トレを始めて半年で、自分の体重のプラス20kgを挙げることを目標にしましょう。

週に2日、ベンチプレスを
行うことが鉄則です。
初心者ボーナス時にやるべきこと
ベンチプレスの重さばかりに気をとられてしまうと、大胸筋の形が変だったり、ベンチプレスの重量が伸びなかったりします。
ここで、初心者ボーナス時にやるべきことを3つ紹介します。
・大胸筋をまんべんなく鍛える。
・きれいなフォームで行う。
・目的に合ったセットを行う。
大胸筋をまんべんなく鍛えることでカッコよくなる。

大胸筋というのは上部、中部、下部、内側、外側に分かれていて、ベンチプレスでは中部がメインで鍛えられます。
しかし、筋トレ初心者の場合、大胸筋をしっかり収縮させることがまだまだ完ぺきではないことが多いので、
大胸筋中部よりも、大胸筋の外側が多く使われ、大胸筋の真ん中はへこんで外側だけ発達しているとういう、
あまりカッコよくない大胸筋が仕上がってしまいます。
そこで、ベンチプレスを行った後は、大胸筋上部、中部、下部のトレーニングを1種目ずつ取り入れることで
見た目だけではなく、ベンチプレスにもいい影響をもたらすことができます。
基本フォーム

私が筋トレを教えるときに必ず伝えるフォームがあります。
それは、ケツの穴を締めてお腹をへこまし、胸を張り、肩甲骨を寄せて肩を下げるです。
これはどのトレーニングでも同じなので必ず覚えましょう。
特にこの先、筋トレを続けていくうえで、ケツの穴を締めることがとても重要になるので必ず覚えましょう。

ケツを穴を締めて胸を張り、肩甲骨をよせて肩を下げたままバーを握ります。

握り方は手首を返さずにまっすぐバーを持ちます。バーを掌底に乗せるイメージで握りましょう。

バーを乳頭の位置(大胸筋下部)まで下げ、大胸筋に触れたら、挙げます。

バーは矢印の方向にまっすぐ、真上に挙げましょう。バーを斜め上に挙げてしまうと、肩の前を痛めてしまうので、必ず、バーはまっすぐ、真上に挙げます。
この時お尻は台につけなくてもいいのかと思うかもしれませんが、つけてもいいし、つけなくてもいいです。
ただ、バーを挙げたい気持ちが先行して、ブリッジを作るために、かかとを背中側につけて踏ん張ったり、つま先で踏ん張ってしまうと、腰を痛めてしまうので、
脚の位置は、膝を90度よりほんの少しだけ曲げた位置、脚の裏全体で踏ん張りましょう。
目的に合ったベンチプレスメニュー

メニューを紹介する前に、RM早見表を紹介します。
RM早見表
2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 10回 | 11回 | |
40kg | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 |
45 | 47 | 48 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 |
50 | 53 | 54 | 55 | 56 | 58 | 59 | 60 | 61 | 63 | 64 |
55 | 58 | 59 | 61 | 62 | 63 | 65 | 66 | 67 | 69 | 70 |
60 | 63 | 65 | 66 | 68 | 69 | 71 | 72 | 74 | 75 | 77 |
65 | 68 | 70 | 72 | 73 | 75 | 76 | 78 | 80 | 81 | 83 |
70 | 74 | 75 | 77 | 79 | 81 | 82 | 84 | 86 | 88 | 89 |
75 | 79 | 81 | 83 | 84 | 86 | 88 | 90 | 92 | 94 | 96 |
80 | 84 | 86 | 88 | 90 | 92 | 94 | 96 | 98 | 100 | 102 |
85 | 89 | 91 | 94 | 96 | 98 | 100 | 102 | 104 | 106 | 108 |
90 | 95 | 97 | 99 | 101 | 104 | 106 | 108 | 110 | 113 | 115 |
95 | 100 | 102 | 105 | 107 | 109 | 112 | 114 | 116 | 119 | 121 |
100 | 105 | 108 | 110 | 113 | 115 | 118 | 120 | 123 | 125 | 128 |
105 | 110 | 113 | 116 | 118 | 121 | 123 | 126 | 129 | 131 | 134 |
110 | 116 | 118 | 121 | 124 | 127 | 129 | 132 | 135 | 138 | 140 |
115 | 121 | 124 | 127 | 129 | 132 | 135 | 138 | 141 | 144 | 147 |
RM表は、筋出力、筋肥大どちらをメインで行うかによって参考になる表です。
表の見方は、一番左側の縦列の数字はバーの重さ、一番上の横列は挙げる回数。
40kgをギリギリ2回挙げることができる人は、42kgを1回挙げることができますよ。
といいう感じです。
筋肥大を目的とするなら、10回挙げられるようになったら、プラス5kg増やして100kgを目指す。
筋出力を目的とするなら、6回挙げられるようになったら、プラス5kg増やして100kgを目指す。
筋肥大、筋出力どちらも狙えるレップ数は8回。

初心者ボーナス中は8回を目安
に重さをプラスしていく方法で、
筋肥大も筋出力も両方上げてい
くことを進めします。
ベンチプレスメニュー
ここからは、筋トレ初心者の方に向けたベンチプレスメニューを紹介します。
モデルは、体重63kgでマックス重量が60kg
※レップとは挙げる回数(1回は1レップ)
アップ
バー(20kg)だけで5レップ1セット、40kgを5レップ1セット
50kgを2~3レップを1セット
ここではフォームを確認する時間と体を温めることを心がけます。
メインセット
55kgを6~8レップ×4セット
インターバルは3分以上取りましょう。
筋肉の成長には乳酸を溜めることではなく、1週間の総負荷量で決まります。
インターバルを短くすると、疲労が抜けきらずに6レップ以上挙げることができなくなる可能性があります。
しっかりインターバルをとった場合
55kg×8回=440kg
440kg×4セット=1.7t
インターバルが短い場合
1セット目
55kg×8回=440kg
2セット目
55kg×7回=385kg
3セット目
55kg×6回=330kg
4セット目
55kg×5回=275kg
合計1.43t
インターバルを長めにとった場合との差は270kgになります。
270kg分を筋肉に刺激を与えられたのに、短い休憩のせいで挙げられないのはもったいないです。
なので、目標回数を挙げられるくらい体を回復さたいので、インターバルは長めに取りましょう。

扱う重さが軽くても、重く
ても、最終的に同じ総重量
だったら、同等のトレーニ
ング効果を得られます。
いつもより調子が悪い時

・バーを斜め上に挙げている
・体の栄養と水分量が少ない
・ケツの穴を締めお腹をへこませ胸を張り、肩甲骨を寄せ肩を下げていない
大体この3つです。
バーを斜め上に挙げると、肩を痛めてしまう
バーを斜めに上げると肩の力も使えて、重量は上がるかもしれませんが、
胸に効かないのと、肩を痛めてしまいます。
肩を使わないと挙げられないのは、今の体の状態では適正な重さではないということです。
重量を軽くして、レップ数かセット数を増やして、総重量をまかないましょう。

筋トレを10年行っている私も
筋トレ中に疲れてきたり、調子
が悪い時は、バーを斜め上に挙
げてしまっています。
1日に2Lは水を飲みましょう
体の栄養が足りていない状態はダイエットをしているとどうしても起こるので3食しっかり食べれば問題ないですが
体の水分量は、意識しないとどおしても不足してしまいます。
水分は体全体に、栄養と酸素を送ってくれる大事な成分です。
水分が足りていない状態だと、筋肉を動かす力が遅くなったり、疲労がたまりやすくなります。
筋肉をフル活用するためにも、日ごろから水分補給を意識しましょう。

私は1Lの水が入るマイ
ボトルを持参して、仕事中に
1L飲み干したら、水道水で
補充しています。
基本のホームを体に染み込ませる
ケツの穴を締めお腹をへこませ胸を張り、肩甲骨を寄せ肩を下げるフォームのポイントは
ケツの穴を締める=臀筋を固める
お腹をへこます=腹圧を高める
胸を張る=大胸筋をメインで使う
肩甲骨を寄せる=上半身の剛性を高める
肩を下げる=上半身の剛性をマックスで高める
まとめると、下半身と上半身を固めて胸を鍛えるイメージです。

腰は反らさないことも
忘れずに!
筋疲労
上記の3つはしっかり行っていいるのに重量が上がらない時や、取れない疲れはがあるときは、
筋疲労か神経疲労を起こしている可能性が高いです。
筋疲労
胸・・・2~3日
背中・・・3~4日
脚・・・4日以上
筋肉量が多い部位によって回復する時間がことなり、どんなに体が楽でも各部位の回復期間を決めて休むことが大切です。
小さな筋肉である腕やお腹は大体2日あけるとよいでしょう。
また、上記の日数をあけても筋肉痛が取れない場合は気にせず筋トレを行い、
重量が上がらなかったり、痛みが増す場合は、整形外科に診察してもらうことをおすすめします。
神経疲労
神経疲労を起こしている場合5~10日の休息が必要です。
ベンチプレス、デッドリフト、スクワット等は2つ以上の関節を動かして行う、多関節運動なので
神経疲労の影響を受けやすいく、高頻度で行うことはおすすめしません。
筋トレ初心者方は、ベンチプレスに慣れるために、週2日以上のベンチプレスメニューをおすすめしますが、
体に疲労がたまっていないのに、重量が落ちていく場合は、神経疲労(オーバーワーク)の可能性があるので
トレーニングはやめて、休養に当てましょう。
結論
ベンチプレスを100kgを挙げるために必要なことは
・初心者ボーナスを活用して、半年までに体重のプラス20kgを挙げる。
・ベンチプレスのメニューは総負荷量を意識して、メインメニューを6~8レップの4セット行う。
基本フォーム
・ケツの穴を締めてお腹をへこませ胸を張り、肩甲骨を寄せ肩を下げる
・ケツの穴を締めることで骨盤と背骨を固定させケガしないフォームで行う
いつもよりも調子が悪い時は次の3つを意識する
・バーを斜め上に挙げない
・体の栄養と水分量を確保する
・ケツの穴を締めお腹をへこませ胸を張り、肩甲骨を寄せ肩を下げるフォームは体に染み込ませる
または、筋疲労と神経疲労を起こしている可能性があるため、各部位ごとの回復期間が必要。
ここまで述べたことは私が筋トレ1年目に知りたかったことでもあります。
この記事を読んでくれた方は、最短ルートでベンチプレスを100kg挙げてほしいので
今回の記事を参考にしていただきたいと思います。
コメント